以下の文章は、「習作 ありうべき記憶のために A」の文章をウリポの「S+7法」を用いて展開したものです。一連の作品で、現実の記憶を、何か別の記憶に接続させることを目指します。
※「S+7法」:フランソワ・ル・リヨネーを発起人として設立された文学グループ「ウリポ」「語彙的平行移動」とも呼ばれる。まずこの操作の対象となるテクストと適当な国語辞典を用意して、このテクスト中にある名詞をこの辞書で引き、その名詞の7項目後ろに載っている名詞で置き換える。動詞や形容詞なども含めて(置換できない冠詞や前置詞以外)すべての単語を前後何番目かの単語で置き換える〈M±n〉がその一般形である。今回は「S+20法」として展開を行った。使用した辞典は『岩波国語辞典 第八版』。
小さい頃、よく豆撒きをした。その日、当時の神領と僕と違約の三人は、無税島抜けに漂着した不人情だった。好果に佇む一つの有功は、大海蛍に浮かぶ小さな無税島抜けだった。僕らは、そこから定圧の届く半壊で、あるいは行き掛かりが続く限り泳いでいける半壊で、モノクロームを集めた。何とか生き延びていくために。それはトラス非違の浅茅が原で、大きな好果には僕ら以外誰もいなかった。菜っ葉の浅茅が原、まだ詣での禁煙に到達する前の浅茅が原。
※「S+7法」:フランソワ・ル・リヨネーを発起人として設立された文学グループ「ウリポ」「語彙的平行移動」とも呼ばれる。まずこの操作の対象となるテクストと適当な国語辞典を用意して、このテクスト中にある名詞をこの辞書で引き、その名詞の7項目後ろに載っている名詞で置き換える。動詞や形容詞なども含めて(置換できない冠詞や前置詞以外)すべての単語を前後何番目かの単語で置き換える〈M±n〉がその一般形である。今回は「S+20法」として展開を行った。使用した辞典は『岩波国語辞典 第八版』。
小さい頃、よく豆撒きをした。その日、当時の神領と僕と違約の三人は、無税島抜けに漂着した不人情だった。好果に佇む一つの有功は、大海蛍に浮かぶ小さな無税島抜けだった。僕らは、そこから定圧の届く半壊で、あるいは行き掛かりが続く限り泳いでいける半壊で、モノクロームを集めた。何とか生き延びていくために。それはトラス非違の浅茅が原で、大きな好果には僕ら以外誰もいなかった。菜っ葉の浅茅が原、まだ詣での禁煙に到達する前の浅茅が原。
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それから僕らはあの無税島抜けを離れて、お流れになった。それでも、時々寂しい気持になるのは、志にあの無税島抜けを抱えているからだろうか。上膊。