〈前口上:飛ばしてくれて構いません〉
お久しぶりです。前回の記事が去年の9月だったので、それから、院試を3つ乗り越えて、卒業をして、晴れて大学院に進学しました。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コースというところに進学しました。オブジェ・マガジン『遊』を対象として、松岡正剛の編集観の発生を研究するつもりです。また、色々と書きます。

〈喧伝〉

フランコ・モレッティ『遠読』の読書会をします。興味ある人は来てください!

〈経緯〉
上に大文字で書いたことが全てなのですが、この度フランコ・モレッティ『遠読』の読書会を開催します。
僕も先日初めて知ったのですが、「世界文学」という概念があります。文学というと、つい日本文学、フランス文学、ロシア文学、というように、国や言語ごとのまとまりで考えてしまいがちですが、「世界文学」という考え方は、そうした区分だけでは捉えきれない、文学作品の移動や翻訳、受容の連なりに目を向けようとするものです。ある土地で書かれた作品が別の場所で読まれ、翻訳され、価値づけられ、別の文学のあり方にまで影響を与えていく。文学をそうしたより大きな広がりのなかで考えようとする視点が、「世界文学」と呼ばれています。
そして、こうした広がりを考えるときに出てくるのが、モレッティの提唱した「遠読」という方法です。ふつう文学研究では、一つひとつの作品を丁寧に読むこと、いわゆる「精読」が重視されますが、モレッティはそれとは別に、個別の作品を離れ、より大きな単位や傾向、分布、関係性から文学全体を見ようとしました。たくさんの作品群を前にして、そこにどんな構造があり、どんな偏りや運動があるのかを考える。そうした視点は、文学研究だけでなく、いま何かを調べたり、並べたり、編集したりしようとするときにも、かなり刺激的なものだと思います。
『遠読』の方法論を抽出して、各々の研究なり制作なり思索なりに活かしましょう!ということで読書会をします。

〈概要〉

今回は『遠読』の全体を一気に読むのではなく、目次も参照しつつ、主要な論文をいくつか選んで扱う予定です。『遠読』を「遠読」するための読書会。

取り上げるのは、以下の論文です。
2本目「世界文学への試論」
3本目「文学の屠場」
9本目「スタイル株式会社」

日時:5/11(月)夜
形式:オンライン(京都の友達とやることになったので、今回はオンライン形式でやります。)
定員:10名程度

〈惹句〉

「世界文学」や「遠読」に興味が湧いた方、それらの方法論を学んで自身の研究や制作に活かしてみたい方、新たな読み方を模索してみたい方、ぜひご参加ください!

〈後口上〉

ご興味のある方はお気軽にご連絡ください。お問い合わせフォームでも、各種SNSでも〇です。

〈参考〉
一応、『遠読』の目次も共有しておきます。

近代ヨーロッパ文学——その地理的素描
世界文学への試論
文学の屠場
プラネット・ハリウッド
さらなる試論
進化、世界システム、世界文学(ヴェルトリテラトゥーア)
始まりの終わり——クリストファー・プレンダーガストへの応答
小説——歴史と理論
スタイル株式会社——七千タイトルの省察(1740年から1850年のイギリス小説)
ネットワーク理論、プロット分析

訳者あとがき
索引

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